「今度から苗字で呼び合うのやめよ?」
「・・・っえ」
「駄目?」
駄目じゃないけど・・・と私はブツブツ言いながら、の爆弾発言の衝撃で落ちた
ペンやら消しゴムを拾うために椅子の下へと入った。
それだけの理由ではない、衝撃で自分の顔が赤くなったのが解ったから逃げたい気分で下へ。
なのには私のペンを拾うためにしゃがんだ。・・・今日はその優しさを封じてほしい。
名前を呼んで
「だって、みんな呼んでるよ」
「な、何のこと」(わかってるけど)
「名前で呼び合おうよ」
「み、みんながしてるからするの?」
「そう言うわけじゃないけどさ」
「な、ならゆっくりでよくない?」
「でも俺らチューしたでしょ」
本日二回目の爆弾発言の衝撃で私は机の下にいるにも関わらず立ち上がろうとして頭を強打した。
痛い・・・このまま記憶がなくなってほしいような・・・私ノ名前ハ?―、彼ノ名前ハ?―。
何デキスシタノ?―雰囲気で・・・あぁ、全部覚えてるよ。
告白した時感極まって泣いてたら、抱きしめてくれて、その時顔が近くて・・・ちゅっと。
恥かしいよー・・・でも呼ぼうかな。そうだよ、キスしたんだし。・・・よくわかんないけど。
「」
「へっ?」
「って呼ぶんでしょ?」
目を丸くしたはみるみるうちに赤くなった。なんだ、恥かしいんじゃない。
なんだかブツブツ言いながら今度はが立ち上がったので私がそのあとを追った。
立場逆転、なんだか面白い。
「呼んでよ、私のこと」
「あっ、うん・・なんか急だから・・・」
「言い出したのそっち」
「・・?」
「はい」
少し照れるその間がとても好きになりそう。
そんなに私はキスを一つ。
(05/12/08 名前を呼んで)
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