「んー・・・」

「ちょっと、くーん」

「あぁーい!!」

「此処で寝ないでよー」

「・・・だって此処気持ちいいんだもん」

「・・・もう」


この男相手に何か間違いがあるなんてことは絶対に無い。

中学の時の同級生で、今はアパートのお隣りさん。それからはもう腐れ縁みたいなもの。

最近よく酔っ払って私の部屋へ間違って入ってくる。

今のご時世でドアに鍵も掛けていない私にも否があるとは少し思うけれど。

とりあえずソファーに寝かして、水を持ってくるぐらいのことはしてやるかな。

と今日の私は優しくを介抱した。(いつもはの部屋にぶち込んでる。)
















               LIAR











「大丈夫ー?もう、寝ないでってば!」

「えぇ・・・一緒に寝よっかぁ」


そう言って、へらへら笑っているので私はクッションを投げた。

の酒癖は悪い。

彼女がいるのかいないのか知らないけれど、お酒を飲むと絶対にベタベタしてくる。

これは絶対で何年か前の中学の同窓会のときもそうだった。

とりあえず男女構わずベタベタベタベタ。女の子は満更でもなさそうだったけど(顔はまあいいほうだと思うし)

男の子は大分嫌そうな顔をしていた。(そりゃそうか)

とりあえず水を無理やり飲ませて、酔いが覚めるのを待った。

(・・・水って二日酔いのときに飲むんだっけ、私お酒飲まないし・・まあ、いっか。)


ちゃぁーん・・・」

「なぁにー?」

「気持ち悪いよぉ・・・」

「えぇ!?」

「ちょっと来てぇ・・・」











私は酔ったを少しナメていた。

ソファーに近付いた瞬間、ぐいと腕を掴まれて私の上半身はに被さった。

・・・この男、どこでこんな技覚えてきたの!?

そう言って反発しようと思ったが、不覚にもドキッとしてしまっていて言葉が出ない。

この男が好きなの?あたし?


「赤くなってるよぉ?ドキッとしちゃったぁ?可愛いねぇー」

「・・・う、うるさいっ!!」


図星を言われてしまって私はをクッションで叩こうとしたけれど、

それも上手く交わされて、押し倒されてしまった。

そしてニヤリ、と笑って一言。


















「今思ってること言ってみ?」

「なっ、何がよ・・・」

「ホラ、早くしないと。俺好きにしちゃうよ?」

「えぇ・・・」

「ほーら。」

















「好き、だと思った・・・の!!」






















よく出来ましたと笑って、私にキスをした。

どの道、好きなようにされてしまったことなど言うまでも無い。

























fin...





































「本当は酔ってなかったんだ?」

「えっ、何で?」

「絶対酔ってなかったでしょ」

「いいじゃぁん、別にぃ」

「よくない」

「お酒には酔ってないけどには酔ってるよん」

「死んで」

「えぇ!?」



















 






















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