「で、アンタ。最近君とどうなのよ?」

「どうなのよって・・・順風満帆?」

「なんでハテナがつくかなぁ。」

「やー、いい人だよ!!あの子!!」

「アンタは、何者よ」


普通の日。

友達との楽しい恋愛トーク。

あたしは最近君と付き合い始めた。

優しい彼のアタックにノックアウト。

大好きだよ?彼の事。

笑顔がたまんなく。

しかし、それを楽に越えてしまう人があたしの中に一人。
























「あ」

突然ほぼ鳴らない電話の着信音が鳴った。

超人ハルクのような、あの人から。


「・・・ちょ、ちょっと!電話出てくる!」

「あー、はいはい」


ルンルンで出てしまう。

はあたしの大事な男友達。

一時彼氏になってた事があったけど、彼氏の枠に収めるには

勿体無いくらいの、大事な人。

君が嫌いなんじゃなくて、君が本気なんじゃなくて、

とりあえずは特別。

悪い気がしないこともないけど、ゆずれない。















「・・・か?」

「うん!」

久しぶりに聞いた低い声はあたしの耳から体中に響いて全身で鼓動を打つ。

もう死にそう、あたし。

返事を返すと電話の向こうでの笑う声が聞こえた。

ブワーって体の中の血が沸騰して既にあたしの顔はトマト。



「久しぶり」

「うん、連絡もっと頂戴よー!」

「悪い悪い。ちょっと忙しくて・・・」

「あれでしょ、何か悪いことしてたでしょ!」

「なんでだよ」



は見た目、人を数人殺してそうな感じ。

・・・というと皆少し引くのだけど。

強そうな感じでケモノー!!って感じ。

でもそれは見た目だけで、本当はすごく優しくて人のことを考えてる。

尊敬するところが沢山ある人。










「煙草吸ってない?」

「ん・・・?」

「吸ってるでしょ!!」

「・・ちょ、ちょっと。」

「駄目だってこの前言ったのに!!」


の一つ駄目なところ。

煙草を吸うこと、ヘビースモーカーと言うヤツです。

その煙草の匂いがするとの匂いだから、安心しそうになるけど。







「何で、煙草吸ってちゃいけねぇの?」

「・・・だってさ」

「おう、言ってみ?」





には長生きして欲しいから・・・さ?」

















はその言葉を聞いて笑うかと思ったら、素直に一言言ってくれた。












「解った。」

「よろしい。で、用件は?」

「え、あー別に。ちょっと声聞きたいなと思っただけ」

「そっか!あたしもの声聞けて嬉しかったよ。」

「じゃあな」

「うん、じゃあね」


電源を切るのがすごく惜しい。

何か、何か、何かを期待しちゃう。

も、で悪い!

“声聞きたいなと思っただけ”とか、どんだけ乙女はキュンと来るか教えてやりたいね!!


バーカ!!





















「ごめんねー!!」

「誰から?」

「まぁ、ちょっとね」

「ふーん。まぁ君と上手くやりなさいよ」

「うん!!」







は憧れ、君は恋人。

これはきっと割り切れてる。

うん、きっと。



















                    fin...
恋人と憧れ//無音。 
      





何も聞かなかったー。
何かあたしからすると不思議な主人公になってしまったぁ!!
ぜったいの方が上で君に申し訳ないよ!!みたいな。

憧れと、恋人は別?割り切れるもんなのでしょーか?
       




           





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